リノベーションの相談で一番多い失敗は、「何も決めずに工務店に連絡してしまった」ことです。何も決まっていない状態で業者に相談すると、業者側の提案に引っ張られやすくなります。事前に5つのことを整理しておくだけで、打ち合わせの質がまったく変わります。

リノベーションを始める前に決めておくべき5つのこと

1. 予算の「上限」と「理想」を分けて考える

「予算はいくらですか?」という質問に「できるだけ安く」と答える方が多いですが、これは業者にとっても判断しにくい答えです。「絶対に超えてはいけない上限」と「理想的にはこのくらい」の2つの数字を用意しておくと、提案の精度が上がります。世田谷区のリノベーション事例では、お客様が事前に「上限300万円、理想は250万円」と整理してきてくれたため、初回打ち合わせで具体的な素材の話まで進めることができました。

2. 「絶対に変えたいこと」と「できれば変えたいこと」を分ける

リノベーションの優先順位を整理するには、「絶対に変えたいこと」と「できれば変えたいこと」を書き出してみてください。前者は予算を削っても実現すべき項目、後者は予算に余裕があれば追加する項目です。この整理ができていると、予算が足りなくなったときの判断が早くなります。

3. 住みながら工事するか、仮住まいを用意するか

フルリノベーションの場合、工事中は住めないことがほとんどです。仮住まいの費用(家賃・引越し費用)をリノベーション予算に含めて考えておく必要があります。部分的なリノベーションであれば住みながら工事できる場合もありますが、騒音・ほこり・職人の出入りがあることを覚悟しておいてください。

4. 完成後の生活をできるだけ具体的にイメージする

「おしゃれな部屋にしたい」という目標は、デザイナーにとって手がかりが少なすぎます。「朝、コーヒーを飲みながら外を見たい」「子どもが宿題をしている横で料理したい」という具体的な生活シーンを言葉にしてみてください。その言葉から、間取りや照明の配置が決まっていきます。

5. 工事完了の希望時期を決める

「急いでいない」という方でも、「子どもの入学前に終わらせたい」「引越しの日程が決まっている」など、何らかの締め切りがあることが多いです。希望時期を伝えることで、工務店のスケジュール確保や素材の発注タイミングが変わります。特に自然素材は納期が長いものもあるため、早めに伝えることが重要です。

この5つを整理してから相談に来てくれたお客様は、打ち合わせの回数が平均で1〜2回少なくて済んでいます。まずは紙に書き出すことから始めてみてください。